コルネットとサクバットのためのワークショップ 「みんなで吹こうガブリエリ!」

コルネットバロック時代の管楽器を使って、吹奏楽・アンサンブルで人気のあるガブリエリの作品を演奏してみよう!
サクバット古楽器をお持ちでなくても参加できます。

講師 上野訓子(コルネット)、
和田健太郎(サクバット)、
笠原雅仁(テオルボ&アシスタント)
日程 2018年10月27日(土) 10:30〜12:30
会場 アクロス福岡 円形ホール(1F)
講習曲 G.ガブリエリ:第12旋法による8声のためのカンツォン
(1597年出版のサクレ・シンフォニエより)
参加費 一般1,500円、学生無料
対象 管楽器の演奏に興味のある方、どなたでも参加いただけます。
定員 25 名
聴講 聴講無料 ※開講当日の受付が必要です。

○講師よりお願い○
🎵楽器(コルネットやサクバット)をお持ちの方(トランペットやトロンボーンでも可)はご持参ください。
リコーダーでの参加もご相談下さい。
※ピッチはA=440に限らせて頂きます。
🎵初心者の方、楽器をお持ちでない方、どなたでもご参加いただけるワークショップです。
古楽器の試奏をして頂く時間も設けます。

こちらの楽譜(6/3(日)10時公開)を読んで頂き、演奏が可能かご判断頂いた上、お申し込み下さい。
参加を希望される方は持参する楽器名と演奏年数、簡単な音楽歴などをご記入下さい。

ワークショップチラシ表ワークショップチラシ裏

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※受講の申込みは、2018年7月15日(日)10時開始です。(7月31日(火)15時締切)
お席に余裕がございますので、参加者を追加募集いたします。
お申込みは、2018年8月12日(日)10時開始です。奮ってご応募ください!

*今回のワークショップについて* 文責:笠原雅仁

トランペットやトロンボーンなどによる編成、金管5重奏や8重奏のカンツォンやソナタといったレパートリーでおなじみの作曲家、G.ガブリエリは17世紀ヴェネツィアで活躍した人物で、サン・マルコ大聖堂の礼拝堂楽長(歌や楽器のアンサンブルのリーダー)をつとめ、同時にオルガン奏者、そして作曲家としても知られています。

イタリアでは、当時、カンツォンやソナタといった器楽曲が非常に発展した時代でした。今日、トランペットやトロンボーンなどで演奏されるG.ガブリエリや、同時期に活躍した作曲家の作品はもともと、コルネット(マウスピース付き木管楽器)や(トロンボーンの前身である)サクバットなどのために作られました。

古楽器特有の柔らかい響きや、音色の趣きは、現代の楽器による演奏とは全く異なるキャラクターを持ち、繊細さと純粋さを伴った当時の旋律は、聴く人の心に大きな感動を与えてくれます。器楽曲及び、音楽や楽器が17世紀にどのような形で演奏されていたのかを、一緒に体験してみましょう!

■講習内容

【前半】レクチャー

「シンプル過ぎる楽譜。音の強弱もフレーズの記号もほとんど何も付いてない. . . どうやって演奏するの!?」
- いえいえ、一見音形は単純ですが、実はやる事がいっぱい!
後の時代の音楽のように楽譜上にフレーズの繋げ方や、アーティキュレーションのニュアンスその他の情報が記されているという事がほぼないのが、初期のバロック期までの音楽特有の習慣です。ですが、その音楽作りはある程度演奏者に任されているという意味でもあるのです。
当時の文献をもとに、コルネットやサクバットで器楽曲、声楽曲を演奏する際に効果的なアーティキュレーションやタンギングの技法を実際に曲を演奏しながら学んでいきましょう。また、16~17世紀に出版された装飾のための教本に書かれた装飾のパターンを実際に曲に当てはめながら演奏する事により、当時の装飾のスタイルを身体で覚えましょう!
カンツォンという言葉の元にもなったシャンソン。フランスなどで流行したシャンソンがイタリアに飛び火した後、どのように器楽曲としてのカンツォンに発展していったかを、曲に付けられた言葉(歌詞)の方からアプローチします。実際に当時作曲されたモテットやマドリガル、シャンソンを使って言葉とリズムの関係を見てみましょう!

【後半】講師と参加者とによるアンサンブル

課題曲(ジョヴァンニ・ガブリエリのカンツォン)を、当時の初歩的な奏法、そして、その応用までを実践を交えて楽しく学んでいきましょう。