大塚直哉 Naoya Otsuka (チェンバロ)

otsukanaoya

東京藝術大学楽理科を経て同大学大学院チェンバロ専攻修了、アムステルダム・スウェーリンク音楽院チェンバロ科及びオルガン科卒業。チェンバロを鈴木雅明、渡邊順生、小林道夫、B.v.アスペレン、オルガンを今井奈緒子、早島万紀子、J.v.オールトメルセン、廣野嗣雄、クラヴィコードをM.v.デルフトの各氏に師事。

アムステルダム郊外の聖ウルバヌス教会のオルガニストを務めたほか、ヨーロッパの各地で演奏活動を行なう。99年より東京に拠点を移し、「アンサンブル コルディエ」「バッハ・コレギウム・ジャパン」などのアンサンブルにおける通奏低音奏者として、またチェンバロ、オルガン、クラヴィコードのソリストとして活躍。様々な鍵盤楽器を用いたリサイタルシリーズ「クラヴィーアの旅」や、自身のプロデュースで開催している室内楽作品の2つの連続コンサート―東京で行われる「大江戸バロック」と河口湖円形ホールの「富士河口湖バロックシリーズ」などで高い評価を受ける。

また、こうした古い時代の鍵盤楽器に初めて触れる人のためのワークショップを全国各地で行なうなど、後進の育成とバロック音楽の普及にも力を注いでおり、楽器製作家・山野辺暁彦氏とともに、クラヴィコード・チェンバロ・オルガンのワークショップ「音楽の隠れ家」を主宰。

近年はさらに、CDやコンサートなど音楽事業の企画や指揮の分野にも取り組み、活動領域を広げている。チェンバロのソロCD「大塚直哉:トッカーレ[触れる]」(ALM RECORDS)、ヴァイオリンの桐山建志とのシリーズCD「J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのための作品集」全5巻(ALM RECORDS)のほか、多くの録音に参加。現在、東京藝術大学音楽学部准教授、国立音楽大学非常勤講師。宮崎県立芸術劇場、彩の国さいたま芸術劇場、台東区旧奏楽堂のオルガン事業アドヴァイザーを務める。「アンサンブル コルディエ」音楽監督。NHK・FM「古楽の楽しみ」案内役として出演中。

公式サイト http://utremi.na.coocan.jp/

©E.SHINOHARA