古楽セミナー(アンサンブル)

古楽器と声楽のアンサンブルを楽しく学びましょう。
短時間の集合レッスンで音楽を創り、その成果を「古楽ステージ」にて発表します。

聴講のお申込みはこちら

講師岩田耕作
日程[Aコース] 2023年10月13日(金) 16:30〜18:00、14日(土) 9:45~12:30
[Bコース] 2023年10月14日(土) 16:00〜17:30、15日(日) 9:45~12:30
※発表演奏の時間を含む
成果発表[Aコース] 2023年10月14日(土)
[Bコース] 2023年10月15日(日)
古楽ステージ内にて演奏
会場アクロス福岡内
受講料一般3,000円、学生1,500円
※2コースとも受講の場合:5,000円(学生2,500円)
※楽譜郵送希望の方は郵送代が別途500円必要です。
課題曲[Aコース] ヨハン・アドルフ・ハッセ: 神よ 我を憐れみたまえ Miserere mei, Deus
[Bコース] マテオ・フレチャ・エル・ビエホ: 火事だ El Fuego
♪このページ下方に曲目解説を掲載しています。
募集パート[Aコース ピッチA=415hz]
  弦楽器(ヴァイオリン、 ヴィオラ、 チェロ、 ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  管楽器(フルート、 リコーダー、 オーボエ)
  コンティニュオ(チェンバロ、 リュート)
  合唱 (ラテン語、ソプラノ・アルト・テノール・バス)
[Bコース ピッチA=440hz]
  ルネサンス音楽が演奏できるすべての楽器
  合唱 (スペイン語、ソプラノ・アルト・テノール・バス)
募集人数[Aコース] 40名 [Bコース] 30名
聴講10月13日、14日に限り可(有料・要事前申し込み)
※聴講の受付開始は9月を予定しています
※古楽ステージでの発表演奏はどなたでもお聴きになれます(申込不要・入場無料)

ご注意とお願い

○管楽器は、原則古楽器を、弦楽器は、ガット弦あるいはそれに近い響きの弦を使用してください。弓はバロック弓を使用してください。
○複数の楽器でのエントリーも可能です。

管楽器はA=415Hz(Aコース)/A=440Hz(Bコース)のピッチで演奏できる古楽器タイプのもの、弦楽器はガット弦やバロック弓を使用したものでのご参加をお願いします。
通常のヴァイオリンやチェロをお持ちで、今回ガット弦を張っての演奏に初めてチャレンジされたい方も、弦や弓の購入や使用についてのアドバイスをしていますので、お気軽にお問合せ (※)ください。
※新・福岡古楽音楽祭実行委員会にメールにてご連絡ください。講師へお繋ぎいたします。


*曲目について*

【Aコース】
ヨハン・アドルフ・ハッセ (Johann Adolph Hasse 1699-1783): 神よ 我を憐れみたまえ Miserere mei, Deus
現ドイツ、ハンブルク近郊のベルゲドルフに生まれたハッセは、19歳のときテノール歌手として音楽キャリアを始めました。その後イタリアに留学し、アレッサンドロ・スカルラッティに作曲を学びます。当時のナポリ人から「親愛なるザクセン人(イル・サロ・サッソーネ)と呼ばれて愛されたハッセは、やがてオペラ作曲家としてヨーロッパ各地で活躍することになります。映画カストラートでも知られる歌手ファリネリも、彼の作品を好んで歌いました。
ハッセの作品は、自らテノール歌手であること、そして人々から愛された温厚な性格がうかがえる旋律の美しさ、のびやかさが特徴です。今回取り上げるミゼレーレは決して華やかではありませんが、シンフォニーホールの音響にふさわしい、荘厳なハーモニーと美しいメロディーを十分に堪能できる作品です。

【Bコース】
マテオ・フレチャ・エル・ビエホ (Mateo Flecha el Viejo 1481-1553): 火事だ El Fuego
長い間イスラム系国家の支配を受けていたイベリア半島は、15世紀後半にスペイン王国として統一されます。やがて大航海時代を迎え、「日の沈まない帝国」とまで言われるほどの大帝国になります。そんな16世紀前半のスペインで書かれた作品を今回取り上げます。かつてわが国でも「火事と喧嘩は江戸の華」という言葉がありましたが、実際の火事と、人間の罪を裁こうと待ち構える地獄の猛火を歌ったリズミカルで激しい作品です。

文責:岩田耕作